日日是好日

 久しぶりにじっくり本を読みました。
ずっと気になっていて、映画も見に行きたかったけど、見に行きそびれました。

題材はお茶の話だったのですが、私はヨガも同じだなぁとしみじみ思いました。

「作法」だけが存在する。「作法」それ自体は厳格であり、自由などないに等しい。ところが「作法」の他には、なんの決まりも制約もないのだ。

(本文228頁)

主人公が、

今まで感じなかった季節を感じるようになったり、五感が変わっていたことに気づいたりといった「変化」が起こるようになると、私はますます思った。
(先生は、なぜお点前のことしか言わないんだろう。手順がそんなにだいじなの?完璧にお点前ができたからって、なんだっていうの?)  223頁

そして、

先生は、私たちの内面が成長して、自分で気づき、発見するようになるのを、根気よくじっと待っているのだった。


と感じます。
私は、読みながらヨガの練習に同じことを感じました。
私が練習していることは毎日決まっていて、その繰り返し。
でも、体調や季節やメンタルの状態で感じ方が違って、それを簡単に言葉にあらわせるものではなく、それを自分で見つけていくこと、気づくこと、一生涯、自分の成長に気づき続けること、これがポーズではないヨガの本当の目的なのだと感じます。

ヨガ仲間と話します。

自分を見つけていく方法はヨガだけじゃなく、ある人は音楽、絵画、茶道、武道、登山、色んな方法があるんだよね。
日本人は、「道」という言葉で分かっていたんだね。
凄いね!
って。

このことに気づけると目の前の景色が変わります。
自分に与えられた仕事、全ての役割が自分を見つける、気づく手段になります。

この本を読んで、それを再認識したのです。
縁yogaの本棚に置いておきますので、気になった方はどうぞ読んでみてくださいね。

ナマステ🙏