差別が生み出す閉塞感


随分前にNHKの番組でみて、気になっていてようやく読み始めた「サピエンス全史」。
まだ、上しか読めていません。

学術書なので、1つ1つを書くことは意味のあることではないので、私が印象に残った部分を要約します。

人類の祖先はホモ・サピエンスであり、ホモ・サピエンスがいた時代にはネアンデルタール人などほかの人類もいた。
しかし、サピエンスは抗争があったのかもしれないし、自然淘汰かもしれないけれど他の人類が滅ぶ中、生き残った。

その違いは、「架空のものを作り出し、信じる力」の有無だった。

つまり、今の私たちは国家だったり、法人格だったり、貨幣だったり、法律だったり、神話だったり、実際に目に見えない架空のものを共有している。
その共有の力が協力を生み出してきた。
より大きな集団を統治できるようになったというもの。

その「架空のもの」は根拠のない差別を生み出すこともある。
何事も長所もあり、短所もあるわけです。

なんで、急にこんなことを思ったかというと…、
最近こういうことを耳にしたりする機会が多かったからです。

1:子持ち共働きの夫婦の男性が家事をしてやってる感が半端ない話。
      そもそも家事が女性の仕事であるという「架空の妄想」があるわけです。
      自分の洗濯物を洗って、干す、当たり前です。

2:夫婦喧嘩になった時に、男性が自分くらい稼いでみろというとか。
     日本の雇用慣行は、男性の方がおおむね年収が高い。
     当社ネクスト・プラスは、同一ポジション同一賃金です‼️

3:ある島での法要の話。
     親族リストがあり、孫(男性子ども)が嫁よりも前に記されていた‼️
     (女性は、末列ということ)

4:東大の入学式のスピーチ


などなど。

私もこの壁にぶちあたった者の1人です。(というか、ぶち当たっていない日本人女性皆無説)
私は、ある人に「女性にしては学歴が高すぎるから、長崎では煙たがれるだろう」と言われショックを受けたことがありました。
男女差別がある日本の中でも、東京は比較的マシで、私の得てきたものを羨ましいといわれることはあっても、
そんな露骨なネガティブ評価を受けたことはなかったからです。
私は比較的幸せ者でした。

男性の方が女性よりも優れているというのは、「妄想です」。
体力、腕力?
男性よりも女性の方が体力や腕力ある人いますよね?
吉田沙保里選手より強い男性どれくらいいますか?

個人差です。優れているというのも何をもって優れているというのか?
全て完璧な人なんていないのに。
ちなみに私はおそろしく方向音痴で音痴です。グーグルさんとナビがないと数回行った所でも迷います。
うちの旦那さんは、頭はいいけど、絵が恐ろしく下手です。

それを男性が女性差別することによって、自分自身も苦しめていることに気づいていただきたい。
仕事が優れた女性を見る度に意味のない劣等感を抱く必要はないのです。
その女性は男性が得意なことが苦手かもしれない。

そして、男だから通勤電車に乗って仕事に向かわなきゃとか思わなくていいということ。
飛び込み自殺は月曜日の朝が多いそうです。
そんなことする前に、自身の心を解放させて欲しい。

女性も同様です。
女性だから結婚しなきゃとか母親だから出かけられないとか、自分で自分を縛らないで。
そうしたいならいいけれど、自分で決めてください。
ここには、ある種の強さが必要です。
自分で自分の人生を決めることは、責任が伴うから勇気のいることです。
(人の言いなりになっていた方が楽な時があります。)

することを決める、しないことを決める、やめることを決める。
アドバイスをもらうことも大切ですが、最終的に自分で決めないと後悔が残ります。

ヨガでは、欲望の矢、カルマの矢を減らしていくことが大切と言います。
行動を起こして解消していく。

さて、話はもどります。
自身の劣等感を拭うために、ほかの立場の人を蔑むのは自分を苦しめることだと気付いて欲しい。
それは、性差別だけではなく、人種、障害の有無、正しい間違っているの価値観、「普通」という言葉。
カテゴライズする言葉全般に言えるのかもしれない。

今日、レッスン前にみんなで足を揉みながら話していて、レッスン終わった後ものしかかっていて、
吐き出させて頂きました🙏
今日のブログは、私の勝手なつぶやきです。

もっと自由に健やかに生きたいと思います。
きっとヨガがその助けになると信じています💖
ヨガの目標は自己実現だから✨
ナマステ🙏

これから読む下巻。
人類という種が最大化することが1人1人の幸福につながるわけではないと書いてあります。