アスティーヤ(不盗)について


ヨガ哲学の内容について、私なりにご紹介しております、このシリーズ。
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ヨガ哲学(ヨーガ・スートラ)のヤマ(してはいけないこと)の3つ目「アスティーヤ(不盗)」について。

アスティーヤとは、盗まないということ。

シンプルであるけれど、とても難しい。
目に見える人の「品物」を盗るということは、分かりやすいですね。
でも、人を待たせること、長話をして不当に拘束することも「時間」を盗むことになります。

2−37 アスティーヤ(不盗)に徹した者のところには、あらゆる富が集まる。
と、ヨーガ・スートラには書かれています。

人のものをうらやまず、自分が与えられたものに満足して過ごすと、
富(物質的なものだけではない)が集まるということですね。
必要な時に必要なものは来るということですね。
富はお金だけではなく、アドバイスだったり、人だったり、チャンスだったりします。

最近、物や時間、すべてのものは目に見えないエネルギーがあり、循環しているような気がします。
盗むということは、この後に続く「不貪」にも続くのですが、その流れを乱すことになるのかなと私は思います。
(手元の本に書いていないのですが)

★人を羨んで足を引っ張ることは「人の可能性を盗むこと」
★ビュッフェでたくさんよそいすぎて残してしまうことも盗むこと。
★たくさん買い過ぎて、タンスの肥やしになっていることもその資源を盗むこと。
★誰かに返答をしないでいて、待たせて不安にさせることはその人の時間を盗むこと。
★物を独占して他人に使わせないことも盗むこと
(必要がなくなったら手放して、シェアしていくことが大切)。


実生活に即して考えるとめっちゃ出てきます・・・。
これを改めて生きていくということは、
ヤマニヤマすべての実践に繋がるのかなと思います。

ヨーガ・スートラのワークショップで私がメモしていた内容は、

「他人のものを羨むのをやめて、他人のお金や物など目に見える財産から愛情や時間、
エネルギーなど目に見えないものを奪わない」

と書いてありました。

サマーディ(すべてと繋がる)ためにプロセスだから、深く考えていくとそこに行き着くわけですね。
ヨーガ・哲学って深い‼️

ナマステ🙏

写真:2月のカレンダー。
          すべての【私】と【私のもの】を放棄しなさい。
          宇宙に何も持たない者のところに、主は来られる。
          ーSwami Vivekanandaー

          最初読んだ時は、「?」だったのですが、アスティーヤの勉強していたら
         アスティーヤのことだとしっくりきました。